エホバの証人の闇ー謎の巡回訪問という制度

エホバの証人の闇ー謎の巡回訪問という制度】

エホバの証人は、信者を住所でグループ分けしており、先ず、一番小さい単位として“会衆”ー信者の数が大体100人前後になるように近隣の町でまとめます。

会衆が幾つか集まって、“巡回区”、巡回区が幾つか集まって、“地域”になります。

それぞれの会衆が集会をする場所を、以前は借りていましたが、現在は土地建物を購入していることが日本では多いようです。エホバの証人は、集会場所を「王国会館」と呼び、近隣の会衆が幾つか集まり、一つの会館を維持しています。20~30年ほど前までは、自分たちが使用する王国会館は、自分たちで資金を用意して許可をもらう形式でしたが、今では寄付は、必要経費以外は本部に集められるようなシステムに変わったので、メンテナンス等も全て、本部に申請してしてもらう形式になっています。(王国会館の建設やメンテナンス等も、信者の中でボランティアを募ります。何をするのにも、経費の上位に来る項目として、“人件費”が上げられると思いますが、その“人件費”を思い切り省けるという、エホバの証人独特のやり方です。)

エホバの証人の崇拝の形が、①集会で聖書を学ぶこと②聖書の言葉を伝えにいくこと

の 二本柱なので、絶えず 勉強しないとついていけません。それでも、週に二回の集会と、決められた時間に状況に応じてそれぞれが参加する奉仕活動を、繰り返していると気持ちがだれてマンネリ化します。それを防ぐために、エホバの証人の教育プログラムは本当によく考えられており、年に三回の大会と、半年に一度の“巡回訪問”がもうけられています。大会については、また 別の機会に書くとして、今日は“巡回訪問”について、書きたいと思います。

日本で、全くの知らない人を 一週間泊めてくださいと言われたら、驚きますよね。

(未曾有のウィルスが流行する現在、エホバの証人も集会はインターネット回線を使って行っています。巡回訪問も、同様に巡回監督は自宅からインターネット回線を通して励ますので、今は宿泊のために自宅を提供することはありません。)

エホバの証人の会衆は、半年に一度、火曜日から日曜日の午後まで巡回監督の訪問を受けます。(各会衆を一週間ずつ訪問して半年で回り終えるくらいの会衆の数が一つの巡回区の会衆の数ということです。一か月4会衆×6カ月=24会衆ですね。)

巡回監督とその妻 ご夫婦の訪問を受けるに当たって、会衆は前もって予定表を王国会館の掲示板に貼りだします。その用紙には、宿舎提供、朝食提供、昼食提供、夕食提供、集会場所提供、車で王国会館や奉仕の場所への送迎など、記入できるようになっており、複数の申し込み者がある場合は、長老が調整して決定したものを巡回監督に送ります。

巡回監督ご夫婦は、日曜の夜に自宅に帰り月曜は自宅で過ごし、火曜の朝自宅から訪問する会衆に向かうという、生活を繰り返す訳ですね。(巡回監督ご夫婦は、エホバの証人の組織から月に一人5万円くらいの金額を貰っており、自宅の家賃や水道光熱費はその中から支払っていると聞いたことがあります。)

私たち家族も、何回か宿舎提供をさせていただきました。

エホバの証人は、仲間を同労者と考えると教えられます。長老も、例え小学生の子どもでも、バプテスマを受ければ “兄弟” “姉妹” 本当は、敬意は払いますが、その敬意の量は誰に対しても同じはずなのです。が、巡回監督が来ると、宿舎や食事提供は“特権”と言われます。一週間を、最大のもてなしで気持ちよく過ごしていただけるように

宿舎の家族は 本当に我慢して過ごすのです。“特権”という意味合いの中には、巡回監督にするというより、神様への捧げものとしての“特別な奉仕”だからということが含まれると思いますが、この人たち 勘違いしてないかなと思うことは、もてなしの内容を聞いていて、何回も思いました。

“ありがとう”と言わない…。気持ちより 物の豪華さで判断する。帰る時は 根こそぎ持って帰る。ちょっと、意味わからない人達が多かったです。

日本全国で 3年に一度 巡回監督は配置換えになるので、何人かの巡回監督ご夫婦と

お会いしました。その中のいくつかのエピソードをご紹介します。

① 健康オタクの巡回監督の妻

毎日、ナッツ類5~6種類くらいのナッツを 食べるので種類を揃えて欲しいが、塩分の無いもので。ナッツをよく買う方には分かって頂けるでしょうが、販売しているナッツはたいてい塩味ついています。塩分のついていないナッツを数種類揃えるって、どこで買うの…。(買い物に付き合いました。車で4か所回りました近くのスーパーでは揃いませんでした。)

豆乳。国産大豆の豆乳。もちろん 遺伝子組み換え無しの物。あるけど、高いです。

トマトジュース。メーカーの指定がありました。一日一人一本飲むそうです。高いです。

このこだわりは 巡回監督の夫を妻は尊敬しており、夫に健康でいてほしいので、妻が気遣って要望を出しているそうです。(会衆に用意してほしい家具や食事の要望を前もって言えるそうです。)

② こたつが無いと昼寝ができない巡回監督の妻

宿舎に家を提供するのに、提供する側は 大掃除しますし、布団も新調したり、毛布やシーツも新しくします。我が家も、一応二間続いている広い方の寝室を提供したのですが、冬なので暖房は エアコン以外に 電気ストーブとホットカーペット二枚を 準備しました。寝室はセミダブルのベッドが一つ置いてあり、布団も毛布も新調しました。

が、部屋を見るなり、「私はこたつがないと 昼寝ができないの。」と言われました。

当時の我が家は、リビングも洋間でこたつは使わない生活だったので、もし必要なら前もって会衆に要望を伝えておいて欲しかったです。そのあと 近くの姉妹がこたつを慌てて持ってきてくれて 無事 何とか収まりました。でも、こたつを持ってきた姉妹には、「ありがとう。」と言われていましたが、大半準備した我が家には 全く 感謝の言葉は その日にはありませんでした。(帰る時には 大抵のご夫婦が お手紙を下さいます。ありがとうと書いてあります。)

③ 毎日 お風呂に 二人で1時間以上入る夫婦

普段の日は 構わないのですが。集会が 金曜日の夜に行われていて、帰ると10時近くになります。そこから、兄弟が30分、姉妹が45分入浴されると、私たち家族は日付が変わってお風呂に入ることになりました。健康法だと言われていましたが、集会で遅くなった日くらい、手早く入浴してほしかったと思います。

 

その他、手作りジャムが食べたいと言われたので、作ってみたら 味が気に入らなかったのか 全く 手を付けようともしなかった。(一口くらい食べて、作ってくれてありがとうくらい 言いませんか…。私は食べました。美味しかったです。多分、ネットでお取り寄せしたら良かったんでしょうか。まだ、携帯がスマホじゃなくて、パソコンで注文していた時代だったので。)

 

帰る日に それまでに届いていた食材やコーヒーなど、宿舎をしている我が家に気遣って届けられた物もあるのですが、それらだけでなく、我が家の買い置きも含めて、冷蔵庫の中まで開けて、これも欲しいあれも欲しいと 里帰りの娘のごとく、お持ち帰りされた姉妹。

 

巡回監督の姉妹と何人かの姉妹たちとで奉仕で集まっていたら、その場で延々と 今宿泊している部屋についての不満を 延々と30分以上語った姉妹。あなたは、来週次の会衆に行くけれど、その部屋を提供してくれた姉妹と私たちは これからもずっと 一緒に集会や奉仕を するんですよ。不満は、夫に言って欲しいな。と思いました。

 

巡回監督との接点が 少ないので、巡回監督の妻 姉妹の話ばかりになってしまいましたが、一応 その姉妹も私も クリスチャンなので、聖書から “今あるもので満足しなさい。感謝しなさい。”と教えられているんです。教えられていることと 実践されていることが 余りにもかけ離れていて、なおそれが 信仰の点で 円熟されていると判断されている人が行っていると、ちょっと う~ん、それはどうなんだろうと 考えてしまいます。

余りにも もてなししすぎて もてなされることに 麻痺してしまったのかな。