宗教といじめ 【 夫の話 その3 JWが語る この世の終わり 】

【 夫の話 その3  JWが語るこの世の終わり  】

エホバの証人の親に育てられた 子どもを 二世と呼びます。(家に訪問してきたり 友達から信仰を勧められJWになった人は 一世と呼びます。「真理を学んだきっかけは何ですか?ああ、親から~じゃあ あなたは二世ですね。」という感じで 普通の会話によく使う単語です。)二世に求められるのは、神への奉仕に専念することです。

親世代は 先ず生活があって その後に信仰を付け加えたので 仕事や生活の形をそう簡単には変えることができません。それでなくても 聖書を学んで 大抵の人は形式だけでも仏教の信徒から キリスト教に改宗するので 何らかの障害があります。まして エホバの証人の 信者になる基準は かなり厳しいので 断念する人もたくさんいます。

喫煙習慣がある人は 家庭で聖書を学んでいる段階で 聖書基準では 喫煙は認められていないことを諭されます。

エホバの証人になるために 先ず 家庭聖書研究をします。聖書に関心を持った人を“研究生”と呼んで 教えるエホバの証人を “司会者”と呼びます。これは、親子のような関係が望ましいと エホバの証人で教える側の者は 集会で重々教えられていますから、司会者は研究生に親切で優しく 楽しい時間になっているはずです。

聖書の基礎的な教えと 実践方法を 学びますが、司会者は 研究生を 早いうちから集会にも誘うよう勧められていますので、日曜日の聖書公開講演の主題など 伝えて誘います。それまでには 喫煙の是非について 研究生に伝えておかないと 集会場所ー王国会館と呼ぶ やや広めの会場を 使います。ーには 喫煙所がありませんし、ましてやトイレで一服なんてされたら もう 大変なことなので、喫煙は厳しく指導されます。この家庭聖書研究をしている段階で 喫煙だけではなく、同棲していたら結婚するか別れるか 選択するように 助言されます。(同性婚は一切エホバの証人は認めていません。)家庭聖書研究は、エホバの証人が理解している聖書基準に照らし合わせて 日常生活を 神様に仕えるのに相応しいものとしていく期間なのです。

 家庭聖書研究が 順調に進んで 集会にも定期的に参加するようになると 次に 聖書を教える側になるための教える技術を学ぶ 神権宣教学校に入校します。ここで奉仕の実際の場を想定した練習をして 実際に野外に出た後 “伝道者”になります。(全世界のエホバの証人の数は 2020年の報告では 869万5808人 会衆の数 12万0387 伝道している国や地域 240だそうです。この エホバの証人の数に含まれているのが 伝道者の数です。毎月毎月 奉仕にでた時間を 一人一人が報告し正確にカウントされるので エホバの証人の数に 幽霊部員や 赤ちゃん 名前だけの親族はいませんから 凄い数だと思います。)なので、伝道者の段階で ーー兄弟、ーー姉妹(★6)と呼ばれるようになります。

そして、やっと 

洗礼ーエホバの証人は バプテスマと呼んでいますが、大会で バプテスマを受け 晴れて エホバの証人になれるのです。

すごいですよね。この期間 短くて 1年から2年くらいかかると思いますが、集会を欠かさず支持しなければなりません。もちろん 遅刻厳禁です。エホバの証人は 結婚している夫婦の場合 妻の側が先に学ぶことが多いのですが、家庭を持つ女性が 夜 宗教の集まりで 家を留守にする のには抵抗があるご主人が多く、家で聖書を学ぶのは問題なくても 集会に行きだした段階で反対される人が多くいます。私自身、聖書を学ぶ前から 夜 靴を履いて外出することに 抵抗がありました。怖いですよね、夜出歩くのは。ましてや 週中の夜の集会は 集会が終わるのが 9時前です。もう真っ暗ですし子どもは寝る時間です。反対するご主人の気持ちわかります。でも 幼い子どもがいる人も 子連れで参加して 集会の後 長々話し込むので 「この人たち ご主人ほっといて こんな夜遅くに 平気なのかな…。」と 他人事ながら 思ったこと 度々あります。

我が家の場合は 私が集会に行きだす前には 夫も 聖書を学んでいましたから、集会も一緒に行きましたので 集会の出席には 私は問題はなかったのですが、夫は仕事があって 集会の定期的な支持はそう簡単ではありませんでした。幸いうちの場合は 配置換えがあり 残業が少ない部所に移動できたので 転職するにはいたりませんでしたが、男性の場合は、聖書を学んで集会に行きだすと 既婚であれ未婚であれ この集会の指示が ネックになって 転職するか あきらめるか 大きな壁だそうです。

一世の場合 ここまでの生活の変化が “エホバの証人”と呼ばれるためには 求められるので、神の奉仕に専念するために 世俗の仕事を 整理しなさい。必要最低限だけあればいいのです。って 言われたら、これ 先ず 続きませんよね。

二世の子どもは 違います。神社仏閣に行ったこともなければ、占いも読んだことすらありません。(★7)聖書の神様だけが 唯一まことの神様ですと 教えられて大きくなりました。この世の終わりは近い(★8)と 繰り返し繰り返し 集会で教えられているので 新しい世での生活のための 繋ぎとして 今を 最低限の生活で生き抜ければよいと 我慢、節約して成長しました。

結論 エホバの証人の二世の子たちは 働きません。正規雇用は受けません。

 日本でだけ かもしれませんが。正社員になれば、責任が生じて残業も時にはあるかも知れません。そうすると 集会での割り当て(王国会館での機械類の設定や会場での必要に 幼い時から集会に出席している二世の男子は 重宝されています。)に支障がでるかも知れません。そして 集会でそうした役割を果たせなくなるのは 神様より世俗の仕事を優先しているからであり 信仰の欠如を表していると 考えられてしまいます。誰から?会衆の長老たちからです。それは 幼い時から 学校や一般社会での評価ではなく エホバの証人の会衆の中での評価 聖書を読むのが上手だとか 奉仕に熱心だとか 親に従順だ(★9)という評価で 自己肯定感を培ってきている二世には とても辛いことなのです。二世は 長老たちから 認められ 用いられて エホバの会衆での評価を上げることが 人生の目標になっているのです。結果 派遣で 週3~4日働くような 非課税の範囲内の働き方になります。当然 二世同士で結婚している夫婦でも 会社に属していないので厚生年金をかけていないのはもちろんのこと 国民年金も免除制度を活用します。

  老齢基礎年金って 40年納付した場合は 780,900円

   ですが 40年全額免除となった場合  390,450円 貰えるそうです。

えっ 働けるのに 働かなくて 半額貰えるって おかしくないですか。

私は サラリーマンの妻で 第3号被保険者です。第3号 いいよね、なんてつぶやき読んだことあります。でも エホバの証人の二世の 免除は 私は 内情を知るだけに

本当にずるい と 思ってしまいます。 働け、しっかり働いて、税金も納めて、年金もかけて、その上で しっかり 信仰の戦いをして欲しいと 思います。

もちろん 二世に、大学に行くな 会社に所属せず 神様への奉仕を優先させろ。研究生も含めて信者すべてに 集会は生命線なので 絶対休むな。神への奉仕が絶対だ。そうした 生き方を協会が強く勧めるのには それなりの理由があります。

エホバの証人は 1914年から 1世代の間に この事物の体制が 滅ぶと 説いてきました。1914年に生きていた人 第一次世界大戦の勃発の年、その変化を目の当たりにした人が 生きて、この悪い時代に神様が罰を下し 滅ぼすその神の戦争ーハルマゲドンーを実際に見る。その世代の人が生きている間に終わりは必ず来ると 説いて回ったのです。

この世の終わりは近いので 神様の側に立って 救いにあずかりましょう。命がかかっています。命がかかっているなら それは 大変だ、先ずは救いの側に立つことを優先させようと思いますよね。

1914年生きていた人? えっ 今 2021年…。107歳? ハルマゲドン 遅すぎへん? 

協会は 見解を 少し変えています。 

1914年に生きていた人から 直接教えられた人達を この 世代に含む…と。

 次回 ハルマゲドンと この世の終わりについて 書きます。